まとめ
筆者は時間術の本を書いてる人にありがち(良い意味で)な、大学で非常勤講師として講義をしてたり執筆活動もされており、「どこにそんな時間があるの!?」という人物。
ラジオの番組プロデューサーという職業柄、一般のいわゆるサラリーマンとは違う世界観ではありますが、仕事を早くこなす方法から集中力の維持の仕方など、筆者がこれまで仕事をしてるなかで培ってきた誰にでも共通して使えるノウハウを教えてくれます。
そのなかでも強く主張されているのは、夢(目標)を持てば「ない時間」をひねり出すことができる、ということです。
「時間があると、やりたいことができる」
「やりたいことがあると、時間ができる」
あなたはどちらでしょうか?
前者は夢が無い人の考え方。後者は夢がある人の考え方。
是非、夢や目標をもつことでそれに必要な時間をひねり出す、そんな明日を生きていきたい、と思わせてくれます。
夢のために明日の時間をひねり出す、そんな前向きにさせてくれる一冊です。
筆者
清水克彦さん
1964年生
ラジオ局で政治記者など経て、米日財団メディアフェローとして米国留学。帰国後、ニュースキャスターや番組プロデューサーをしつつ大学非常勤講師などを務める。
構成
全6章。全部並列の章立てで、どの章から読んでもOK。興味のあるところを読むとよいです。
第一章 「人より一足早く」が時間を生む
第二章 集中すれば一日の時間が濃くなる
第三章 行き詰ったときの対処法
第四章 時間を奪われないための頭のいい対処法
第五章 他人の力で時間を節約する方法
第六章 夢を持てば「ない時間」をひねり出せる
初版:2017年11月
ポイント紹介
ジグザグ仕事
他の本では見たことないやり方です。やり方は、
30分単位で仕事を区分けする ←ここまではよくある
「頭を使う仕事」「頭を使わない仕事」を交互に組む ←珍しい
頭を使う仕事を連続してやると集中力が持たないから、頭を使わない仕事を挟むことで頭を使う仕事に集中力が維持できるようです。
なるほど・・・。ポモドーロテクニックやほかの本では、30分程度で区切って5分間開けるとか立ち上がって歩き、また同じ作業に戻るというのが多い気がしますが、30分ごとに頭を使わない単純作業のような仕事を挟む、というのは初めて見た気がします。
金曜日の使い方に工夫あり
本書の中で結構繰り返しで主張されているのがこれ。金曜日の使い方は工夫されているようです。
そもそも筆者は、1週間でやらないといけない仕事を月曜から木曜の4日間で終わらせ、金曜日は予備日という感覚で仕事に臨んでいるようです。
言うは易しで、木曜日に「今週中にこれ片付けて」という指示も来たりすることが多いと思うのでなかなか・・・とも思いますが、これくらいの気持ちで臨むことが時間をひねり出すために必要なのかもしれません。
以下具体例です
土日に寝だめすると翌週リズムを崩して水曜日くらいまでリズムが戻らない、だから金曜日を1時間早く寝て土曜日を1時間遅く起きるくらいで睡眠を多くとることで、平日の疲れが取れ、生活リズムもほとんど崩れなくて済む、ということです。
翌週の計画を金曜日に立て、資料なども集めておく。これにより月曜日からバリバリ仕事を消化できる、ということです。
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