まとめ
仕事における時間術がわかりやすく一般化して書かれており、色々な職種の人が使いやすいないようになっています。
内容で斬新なものは多くないですが、
「AMに集中して取り組む」「所要時間の見積り+振返り」「着手を早く」といった王道の時間術についてメリットとともにわかりやすく書かれています。
また、自分の仕事の後工程の人たちが仕事をしやすくすることが結果的に自分の仕事を早くなることに繋がる、と頭ではわかっていてもなかなか行動に移せないことも書かれており、
改めて仕事中の時間の使い方を見直してみようと思わせてくれます。
仕事がなかなか終わらない、平日の自由時間を少しでも増やしたいという方にまず気軽に試せる時間術を提供してくれる、王道のおすすめの一冊。
筆者
理央周
1962年生まれ。
フィリップモリス、アマゾンジャパンなどを経て現在はマーケティングアイズ株式会社代表取締役。
マーケティングや営業など様々なジャンルでの講演を行う傍ら、著作も多数。
構成
第1章 最速で成果を生み出す「時間の使い方」
第2章 速さは「段取り」で決まる
第3章 「メール」に時間をかけすぎない
第4章 「会議・打ち合わせ」の生産性を高める
第5章 「資料作成」は必要以上に時間をかけない
第1章が基本で、2~5章はそれぞれのコツを説明。
ポイント紹介
スケジュール
スケジュールを立てるうえでのポイントを3つの紹介します
ひとつめは、「時間の見積もりなしに仕事をしない」
行動の具体的としては、Tooリストには「期限」だけでなく「所要時間」も記載する。例えば、
10日締切、資料最終チェック(30分)
ふたつめは、「アポを全く入れない日を作る」。この日には集中して価業に取り組む。
価業という言葉は、作業の反対として、価値を生み出す仕事のことを指して使われています。
みっつめは、スケジュールを詰め込みすぎず、毎日1時間ほどの予備時間を設けることです。
何かトラブルがあったときにこの時間を使って調整する、ということが勧められています。
3つとも基本的なことですが、実際それができているか?と問われるとできてないことも多いと思います。ぜひスケジュール作りの参考にしていただければと思います。
段取り
ポイントは「自分本位な時間の使い方をしない」ということです。仕事はリレーに例えられる通り、自分の前の工程と後の工程を行う人がいます。
後工程の人にできるだけ早く仕事をお願いし、長い時間を使ってもらうように心がけましょう。
具体例は、
いつも自分の仕事が終わったタイミングで「ちょっと、これを見てください」などとお願いする人がいます。そうではなく、「明後日には資料があがりますので、チェックの時間をご予定していただけませんか?」と一言伝えておくだけで、上司は予定が立てやすくなります。(原文ママ)
もうひとつは、振り返りをすることです。
仕事にかかった時間を毎日振り返り、うまくいかなかったことの反省はもちろん、うまくいったことがなぜうまくいったかを分析することが大切です。うまくいった理由を分析するのは、再現性を高め次の仕事に生かすことができるからです。
また、月の残業時間を振り返ることで、予定時間を超えてしまった仕事を知ることができます。残業時間=働きすぎたロスタイムなので、そのロスの原因を考え振り返ることが次週のパフォーマンスを上げてくれます。
会議・打合せの生産性
単純で当たり前ですが、会議で決まったアクションプランは早く着手することです。
1.スケジュールの見積りが大きく外れない
2.着手を早くして、60点程度で他の人にアドバイスをもらう時間を画することができる
3.予期しないトラブルに余裕を持って対応できる
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