まとめ
本書は物語風に書かれているためわかりやすく、かつ内容も重くないので一気に読めます。主張は大きく2つ。
1.人生とは時間の投資である
2.得られる結果(ゴール) = 投資した時間 × 行動レベル(生産性の高さ)
上記の主張を軸に、時間の使い方の授業を通して
「限られた自分の人生の時間を何に使うか?」
という問いへ答えを迫る一冊。
筆者
星渉 さん
作家、ビジネスコンサルタント
カリスマ予備校講師、大手損害保険会社勤務の後、独立。
東日本大震災で命の危機に瀕し、「いつ死ぬのかわからないのなら、自分の人生は自分が楽しいと思うこと以外には費やさない」と決意し独立した、とのこと。
その後はビジネスコンサルタントとして活動。国内だけでなく海外でも活躍されているようです。
ビジネスコンセプトは
「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る。」
構成
社会人の主人公が大学時代の恩師を訪ね、時間の使い方についてレッスンを受けて成長していく、というストーリーで書かれています。
21章構成で、
前半は時間の大切さや人生の目標について。
中盤以降は時間の確保や生産性のあげ方について。
具体的なノウハウが知りたい人は目次を見て気になるところだけ読んでもOKと思います。
主人公に感情移入することで自分ごととして内容が頭に入ってくるので読みやすいです。
初版:2023年6月
ポイント紹介
人生とは時間の投資である
人生の時間は限られており、今自分とっている行動は、限られた自分の時間を投資して行われているんだ!お金を何に使うか(使ったか)明細をつけるように、時間を何に投資しているか意識しましょう!
という基本的かつシンプルかつ大切な主張。
時間を大切にしたいですとは言うけれど・・・という口だけになりがちな全ての人に危機感と責任感を教示するまさに金言。
※「時間を消費・投資・浪費に分けて考えましょう」という主張もよく見かけますが、本書での主張は、消費も投資も浪費も含め時間を使って行動してる、という意味で「投資」と書かれています。
得られる結果(ゴール) = 投資した時間 × 行動レベル(生産性の高さ)
得たい結果を得るためには何かしら努力が必要です。
その努力の方法として
①たくさんの時間を投資する(投資した時間)
②時間当たりの効果を大きくする(行動レベル)
という2つの項目に切り分けて各々最大化しましょう、という主張です。
本書では、
①たくさんの時間を投資するための手段として
「余計なものを断る」
「やらないといけないことのギリギリのラインを見極める」
②時間当たりの効果を大きくするための手段として
「休憩は目を閉じる」
「スマホは持たない」
など集中力を上げる手段や、
「自分が一番目標を近く感じる単位で残り時間を管理する」
など時間管理の意識づけの手段について、具体案が提示されています。
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