まとめ
「時間ミニマリスト」(自称?)である筆者の全体を通しての主張は、
「やりたいことをやる時間を確保するため、やらなくていいことを発生させないようにしましょう」
片づけって面倒だから、モノ探すのって大変だから、モノ自体を増やさないようにしましょう。
夫婦喧嘩ってしない方がいいよね、だからいつも円満でいるためにこういう工夫してます。
と、こういうイメージです。
エビデンスのある研究結果がずらずらっと書かれているわけではないので、エビデンスを求める方には少し物足りないかもしれません。エビデンスのある研究結果を紹介する本は世の中にたくさん出回っていますのでそっちを参照しましょう。
逆に、本書は筆者本人の経験則が纏められています。これは、本として出版されるほど多くの人に共感を得た再現性のある情報、と考えられます。
時間ミニマリストである筆者の実体験で積み上げた「やりたいことをやる」ためのノウハウ・時間術を吸収したい方、特にミニマリスト気質の方にオススメの1冊。
筆者
若杉アキラ さん
1983年生まれ。
「時間ミニマリスト」で、週3日だけ(著者紹介で、だけと書いてある)シニア不動産コンサルタントとして働いてる方のようです。
構成
Part1で時間の大切さ、ムダな時間をなくすことの大切さが書かれており、Part2以降はジャンルごと書かれています。
Part1「時間のムダ」を捨てれば人生が変わる
Part2 「なんとなく残業」を捨てれば人生が変わる
Part3 「いやな人間関係」を捨てれば人生が変わる
Part4 「お金の無駄遣い」を捨てれば人生が変わる
Part5 お金と時間のムダをなくす「片づけ」
Part6 「夫婦のすれ違い」は時間のムダ
Part7 「親のための育児」は時間のムダ
初版:2019年6月
ポイント紹介
Part2「仕事」
Part2の仕事について書かれた章での、気になったポイントを纏めます。
参考になった点を簡潔に述べます。
切り替えが増えると集中力が低下する
これは、仕事を早く終わらせる系のあらゆる本に書いてあります。要はマルチタスクは効率的でない、という主張です。
Aのことに集中している人の頭は、Bのことにパッと集中を切り替えることはできない。
切り替えること自体にもエネルギーが必要だし、Bのことに集中できるようになるにも時間を要する。
なので、なるべく切替の回数自体を減らしましょう、という考え方です。
集中力系の話は色んな本に書いてあるので、何かの機会に纏めたいですね。
得意な仕事に集中する
営業が得意な人は営業に集中し、PC作業などは他の人にやってもらいましょう、という考え方です。
会社にはいろんな人がいるので、それぞれの得意なことを掛け合わせて、全体での効率化を考えましょう、と。
個人で働いてる人は難しいと思いますが、ある程度の人数で働いているとこういうこともできそうですね。
人に任せられる仕事はやらない
「自分でやった方が早い」はまわりに迷惑、自分も休めなくなるし結局色んな引継ぎが発生して周りで働く人が迷惑する。なので、面倒でも「人に任せられる仕事」は人に振って、自分の分身となる人を育てましょう、という考え方。
これはその通りで、異論ないと思います。一部クリエイティブな部分を除くと、個人の力に頼る仕事の仕方ではなく、チームとしてマニュアル化されていて、誰がやっても同じ仕事ができるのが理想だと思います。
任せられる側も仕事を抱えているから任せる余裕なんてないよ!というケースも多く難しい場面もあると思いますが、意外に任せちゃえばこなしてくれたりするものです。
もっというと、任せた同僚や部下の方が有鬚だったり上手くこなせたりすることもあるので、逆に任せた方がよかったりもするかもしれません・・・
Part5「片づけ」
「モノを定位置に片付ける」ことから始める
一般的なビジネスパーソンが書類探しに費やすのは年間150時間だそうです。
ざっくり250日で割り算すると、150時間÷250日=0.6時間/日、1日あたり36分探し物をしている計算。どうでしょうか?一回の探し物に36分はかかってないと思いますが、細切れの探し物時間を合計したらこのくらいかかってそうです。
書類はデジタル化しており検索かけられるようにするとか、仕事に使う小道具はいつも置き場所を決めて定位置に保管して探す時間を最小にしたいですね。
1つ買ったら3つ捨てる
1つものを買ったら1つ捨てる。ではなく、1つものを買ったら3つ捨てる。
モノは自分が買う以外にも人から貰ったりすることもあるから、3つくらい捨てる気持ちでいましょう、ということです。
ものや選択肢が多いとそれだけ探したり判断する機会が増えますので、すっきり過ごすにはできるだけ物は少なくしたいですね。
3つも捨てなきゃいけないの!?と思う人は2つからスタートしましょう!
Part6「夫婦のすれ違い」
時間術でなんで夫婦のすれ違いの話がでるのか不思議ですよね。
筆者の主張は夫婦のすれ違いの時間は無駄だからすれ違わないようにしましょう、ということです。時間術、と銘打った本ではありますが、少しこじつけなような・・・という気もしますが、結果的には時間が節約されるので書かれているんだと思われます。
ただ、夫婦円満を保つ一工夫が書いてあり、大いに参考になります笑。
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