前回のおさらい
仕事を休みながら不妊治療の検査を受けていたみどり(妻)。
そんなことはお構いなく普段通り仕事をしていたサブボス(夫)。
サブボスの友人の結婚式、通称「血のブライダル」を4日前に控えたある日・・・
4日前①
この日は仕事が立て込んでいて、いつも21:00に会社を出るサブボスは21:20頃まで会社に残ってしまっていました。
いつもサブボスが送る「帰る」というLINEが来ないのに業を煮やしたのか、
みどりさんから凄い数のLINEが来ます。
「なんでそんなに遅いの?イライラする」という呪いの連絡の数々。
サブボスは冷静でいられません。みどりさんもう帰られたのか、と。
震えながら仕事を途中で切り上げ、全力疾走で帰路につきます。
「今日に限ってみどりさん帰り早かったのか・・・みどりさんより遅くなってしまった・・・まずいねェ~」
「いつも休んでもらって検査行ってもらってるのに、しまったねェ~」
「コワイねェ~~」
「困ったねェ~~」
と何故か黄猿になりながらダッシュです。
・・・
・・・
光の速さで家の前に着きます。が、
おかしいねェ~電気ついてないねェ~~
これにサブボスは困惑。
「みどりさんより帰りが遅れてしまった(=いつも作ってるご飯が作れてない)」にイライラされてると思っていたからです。
困惑すると同時に同時に黄猿モードも終了します。
しかしみどりさんは帰っていない・・・会社からLINEしてたってことか・・・??
いや、困惑してる場合じゃない。とりあえずご飯作らねば!
ご飯を作り始めるサブボス。人参を切ってる間に冷静さを取り戻してきました。
いや、さっきのはみどりさんの冗談ではないか・・・?
自分の仕事中に、人に「早く帰れ。イライラする」と言う状況ってあるか?いや、ない・・・
みどりさんより早く帰ってこうしてご飯作ってるのに怒られる理由ってあるか?いや、ない・・・
そう思うと明るくなってきました。
肉と野菜を炒め、もうすぐ完成する、というときにみどりさんが帰ってきました。
サブボス「おかえりー↑↑」
4日前②
そんな期待は1秒で裏切られます。
サブボスの思惑とは裏腹に、みどりさんはブチ切れ状態。
県内全土に轟くような大声で、サブボスを責め立てます。
・なんでいつもより帰りが遅いのか?
・なんで検査で休みながら仕事をしている私に配慮できないのか?
・私の検査は問題なかった、サブボスに問題があるに決まっている
・土曜日仕事行くくせに、友人の結婚式がある日は仕事休めるんだね
サブボスは驚きながらも、聞かれた通り答えます。
・いつもより遅くなったけど、みどりさんより早く帰ってこうしてご飯作ってます・・・
・配慮と言われても・・・こうして早く帰ってご飯作ってるのが配慮なわけで・・
・夕飯もお弁当も二人分作ってます・・・(本当は夕飯作らない方がお弁当作るルールなのです!)
・サブボスに問題あるかどうかはわからない。二人とも身体に問題見られなくても不妊のカップルも
一定数いる、ってみどりさんが自分で言ってたし・・・
・その友人は自分たちの結婚式にも来てくれた。仕事を遅らせてでも行くべき・・・
と、こういうことが起こるたびに毎回思いますが、こういったサブボスの回答は
当然良くないです。
まさに「火に油を注ぐ」状態です。サブボスは学習しません。
そこから先はまさにカオス。
我が家は手が出たりモノが飛んだりすることは決してないのでそこは安心ですが、
どう収まったのか記憶から抜け落ちています。
おそらく、サブボスが何かを譲歩することで最終的に場が収まったと推測されます。
(多分この時は帰る時間が絶対21:00越えない?というルールを追加)
4日前③
慎重に対話を続けながら状況を整理すると、
・みどりさんは、検査で休んでるからといって自分の労働時間がサブボスより短くなるのが認められない
・サブボスより帰りが遅くないといけないというルールを自分に課している。
・この日は少し早く帰れそうだったけどサブボスが帰らないから自分も帰れず、結局帰りが遅くなってしまった
ということのようです。
やはり対話って大事ですね。みどりさんをまたひとつ理解できた気がしました。
不妊治療を始めて約1か月。
みどりさんの複雑な感情とキャリアウーマンとしてのプライドに圧倒されながら、治療と仕事の両立の難しさを早くも感じます。
そんなこんなで長い1日が終わりました・・・
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